朝三暮四

ニュースでも見ようかとケーブルテレビをつけたら、消費税の使い道がどうとかいう話をしていた。がっかりして20秒ぐらいでチャンネルを変えたので詳しくは分からなかったが、変える直前に「事実上目的税に近い状態になっている……」みたいな言葉が聞こえた。
そう言えば、20年ぐらい前に消費税とか売上税とか賑やかだった頃にも福祉目的税とか言ってたなあと思い出した。当時から子供心に「どうせ財布に入れたら一緒なのにこいつら何言ってるの?」と思っていたが、大人と呼ばれる年齢になっても、未だに目的税で何が嬉しいのか分からない。せいぜい予算枠がある程度限定されるぐらいか。何より、福祉目的税とか環境目的税とか言って良心を人質に取るようなやり方は気に入らない。必要ならどこからでも出せばいいのに。
同様の違和感は、定額給付金に関する報道にも感じる。「給付金が入ったら消費に使うか貯金するか」と問われても、「口座に入った時点で貯金じゃないの?」としか言いようがない。「今使ったのは給付金の分で、使わずに浮いた分は生活費に回して……」とか考える人って居るの?