「見える化」とか

最近愚痴ばかり書いてる気がするけど……まあいいか。
見える化」を推進するのは良いんだけど、そのために「見える物しか信用しない」という態度を取るのはなんか思いっきり逆のことをやってるよなあと思う。基礎研究なんて直観や発想のような「見えない物」が命なのに、工場の流儀でいちいちその芽を摘まれたんじゃあこっちだってやる気も無くなる。そりゃあ確実にできそうなことを確実に進めて商品にまで持っていくことの難しさと大切さも分かるけど、予測可能な枠内だけに留まっていたら新しい物なんて出来るわけが無い。数字は(たとえ根拠が無くても*1)信用するけど、現場で働く人間の直観は信じないなんていう会社の先行きは、たぶん暗い。

*1:事実もメリットも無い空想特許でも出願件数を稼げば優秀とみなされるとか。こんなんだから特許の文献としての価値は無いに等しい。